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イングリッシュカンパニー(English Company)の上級セミパーソナルコースに興味はあるけれど、「本当に効果があるのか」「実際どんなことをするのか」、
こんな疑問や不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
こんにちは、ニゴです。私はITスタートアップで働きながら、2年間で約500万円を使ってさまざまな英語学習サービスを活用してきました。そしてほとんど英語を喋れない状況から、今では多国籍のメンバーが集う英語を公用語とするスタートアップで、英語で働けるまでに成長することができました。
この記事では、たくさんの英語学習サービスを使用してきた私が、イングリッシュカンパニーの「上級セミパーソナルコース」で体験した学習プロセスや成果について、忖度なしでレビューします。
結論からいうと、私はこのサービスをオススメしません。
私は受講前に、上級セミパーソナルコースの口コミが知りたかったのですが、ネット検索しても出てこず、イングリッシュカンパニーに直接聞いても「ありません」と教えてもらえず、結果的に受講を後悔することになりました。
同じ思いをする人が減るように、できる限りリアルな実態をフラットな視点から書きたいと思います。
このレビューが、あなたの受講判断の参考になれば幸いです。
イングリッシュカンパニーの上級セミパーソナルコースは、英語学習の効率を最大限に高めることを目指して設計されたプログラムです。コースの基本構成は、毎週1回のオンラインレッスン(2時間)が合計12回で、日本人講師が最大4名の生徒を担当します。レッスン以外の日は、毎日出される宿題をこなしながら自習を行い、英語力を高めていくスタイルです。
私がこのコースを受講しようと決意したのは、語学留学から帰国後、日常会話には問題がなくなったものの、ビジネスシーンで深い考えを述べることに課題を感じたからです。
ビジネス英語を効率よく伸ばすことを目指し、短期間で一気にレベルを上げたいと思いました。また、イングリッシュカンパニーのWebサイトに記載されている通り、3ヶ月で「説明、要約、説得、会話」の4つのスキルを徹底的に鍛えるという触れ込みに大きな期待を抱いていました。
しかし、実際に受講してみると、その期待は大きく裏切られることとなりました。
基本的な進み方
イングリッシュカンパニー上級セミパーソナルコースの基本的な進み方は、毎週1回、2時間のオンラインレッスンと、それ以外の日に行う宿題を組み合わせた形式です。オンラインレッスンは、日本人講師が担当し、1クラスは最大4名の生徒で構成されます。
レッスンの進行は基本的に日本語で行われ、スライドを使った講師の説明と、生徒同士の簡単なワークを織り交ぜたスタイルです。レッスン中に英語を話す時間は非常に限られており、実際の英語力向上は、レッスン外の自習期間に委ねられていると言っても過言ではありません。
受講前に感じた不安
受講前には、30万円近い高額な代金を支払ったことで期待が膨らんでいましたが、不安も感じていました。特に、教材がすべて紙で提供される点が問題でした。私は海外から受講していたため、オンラインでコンテンツを閲覧できるよう依頼したものの、提供されたオンラインシステムは非常にレガシーで使いづらいものでした。コンテンツが200以上も雑然と表示され、必要な資料を探すのに非常に苦労しました。これにより、受講開始前から「このコースは大丈夫なのか?」という不安が募るばかりでした。
オンラインレッスンの内容と実態
オンラインレッスンでは、講師がスライドを使って日本語で進行します。基本的に「説明、要約、説得、会話」の4つのスキルを高めるためのフレームワークが提示され、それに基づいて練習するスタイルです。しかし、英語で話す時間は非常に限られており、日本語での説明が中心です。レッスンの内容自体は、最初は新しい学びがありましたが、次第に同じフレームワークの繰り返しや、実務に役立たない内容が増えていきました。
例えば、「GeneralからSpecificに」というフレームワークが何度も紹介されましたが、これが英語学習にどう役立つのかが不明確でした。結果として、私はレッスンへの参加意欲を失い、途中からはレッスンに参加せず、録画を2倍速で確認するだけになりました。同様に他の生徒も途中から参加しなくなり、クラスには毎回1名しか参加しない状況が続いていました。
宿題の内容と実態
宿題は、主に授業で行った内容の復習と、イングリッシュカンパニーが提供する「English Company Mobile(イングリッシュカンパニーモバイル)」を使った学習の2つに分かれています。
結論、宿題の出し方が非常に雑でした。私は他にもプログリットやGSETなど、様々な英語学習サービスを試してきましたが、その中でも宿題の出し方を軽視している印象です。
具体的には、「ホームプログラム」という名のGoogleドキュメントがシェアされ、そこに項目が並んでいる形です。生徒は実施すればステータスを更新するというやり方でした。
また、English Company Mobile(イングリッシュカンパニーモバイル)の学習内容は授業とは関連がなく、納得感が得られなかったため、私は別の自習に時間を費やすことにしました。宿題をやらなくても特に指導やフォローアップがないため、英語コーチングとしての役割も果たしていないと感じました。
全体的なUX(ユーザー体験)の改善が必要
まず、イングリッシュカンパニー上級セミパーソナルコースの全体的なUX(ユーザー体験)が非常に悪く、受講者への配慮が感じられません。レガシーなシステムを使用していることは理解できますが、それでももう少し受講者の利便性を考えた設計にするべきだと感じました。情報があらゆる場所に分散しており、どこに何があるのかが非常に分かりづらく、私以外の生徒さんも「その教材はどこにありますか?」と何度も聞いているのを見ました。
コンテンツの質の向上が必要
コンテンツの質も大きな問題です。特に「説明、要約、説得、会話」のスキル向上にフォーカスしていますが、とても満足できる内容ではありませんでした。英語初学者ならまだしも、特に英語を使ってビジネスで成果を出したいと考えている受講者には、私はオススメできません。
授業の形式と内容の見直しが必要
授業の形式にも大きな改善の余地があります。現在の授業は座学中心であり、YouTubeの教育動画とさほど変わりません。実際、イングリッシュカンパニーのYouTubeチャンネルには、より有益なコンテンツが多く揃っています。授業形式を取るのであれば、インタラクティブな英語トレーニングに集中し、受講者がその場でスキルを磨けるような構成に変更することが求められます。例えば、グロービスのMBAプログラムのように、インプットは予習で済ませ、授業ではディスカッションや実践的なトレーニングに時間を費やすなどの形式も考えられます。
イングリッシュカンパニーを検討中の方は、プログリット(PROGRIT)の存在もご存知でしょう。現在最も有名な英語コーチングサービスだと言えるでしょう。これまで500万円ものお金を費やしてさまざまな英語学習に取り組んできた自分としては、金銭的余裕がある人には、プログリットを強くオススメしています。
私の場合、プログリットを利用することで英語力だけでなくその後の学習スタイルも大きく変化しました。具体的には「英語力」という抽象的な概念を分解することで、どんな力が必要なのかを構造的に理解できたこと。そして、そこから自分の弱点を明確にし、それに基づいたトレーニングを行うというアプローチを身につけることができました。
すぐに金銭的余裕がない人でも、プログリット(PROGRIT)の無料カウンセリングでは、この「英語力を分解したフレームワーク」を無料で体験できます。体験の中で自分の弱点を把握し、それに基づくトレーニングの提案を受けることで、英語学習に対するアプローチが大きく変わる可能性もあるので、ぜひ試してみてください。
また、「プログリットが高価なのでもっと手頃な英語コーチングサービスを検討したい」という方には、Reboot(リブート)がおすすめです。30日間で英語力と独学力を高められるサービスで、大手英語コーチングと遜色ないサービスを、かなりお手頃な価格で受講できます。ぜひこちらの無料カウンセリングもお試しください。
イングリッシュカンパニーの上級セミパーソナルコースは、ビジネス英語を短期間で向上させたいと考える方にとって、一見魅力的な選択肢に思えるかもしれません。しかし、実際に体験してみて感じたのは、このコースが必ずしも全ての受講者に適しているわけではないということです。システムの使いにくさや、内容のフォーカスがビジネススキルに偏っている点など、改善の余地が多く残されています。
あなたがこのコースに投資する価値があるかどうか、そして本当に自分に合った学習方法を見つけるためには、もう少し慎重に検討することをお勧めします。
最後に、私自身の学習の全記録は以下の記事で紹介していますので、ご興味ある方はご覧ください。
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